雨止んで人傘を忘る事なかれ主義

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【読書】HappyBox

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「HappyBox」を読みました。
「伊坂幸太郎」で検索して図書館で借りたので、短篇集だとは知らずに読んだのですが、楽に読めて良かったかな(^-^)

Happy Box (PHP文芸文庫)

Happy Box (PHP文芸文庫)

この「HappyBox」、

ペンネームに「幸」の付く五人の人気作家が、「幸せ」をテーマに紡いだ小説アンソロジー。

なんだそうです。

登場する作家さんは、
伊坂太郎
山本
中山智
真梨
小路
の五人の方々。
伊坂幸太郎さん以外は読んだ事がありませんでした。

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では、早速掲載順に。

Weather 伊坂太郎

天気に詳しい「大友」が友人の「清水」の結婚式に出席した時の「幸せ」なお話。
なぜ、大友が天気に詳しくなったのか、どこでHappyな瞬間が訪れるのか、伊坂作品らしく伏線とサプライズがたまりません。
真正面からの幸せ、悪く言うと若干ベタな幸せですが、思わずホロッときちゃいました(^^)

天使 山本

福子は77歳の超大ベテランのスリ師。
自分と、自分に取っての天使と、自分の生い立ちと重なる姉弟とのお話です。
決して微笑ましい結末でないですが、福子さんにとっては十分幸せで、もしかすると望みもかなったのかもしれません。
何度か結末部分を読み返しちゃいました。

ふりだしにすすむ 中山智

自分の「生まれ変わり」と名乗る老人「いしかば」と「その生まれ変わられ」のOLのSF調のお話です。
だけど、SFなのかな?偶然なのかな?
輪廻転生なのか、ただの偶然なのか最後までよくわからなかったのです(^^;)
何回も読み返しました。
楽しくて、ちょっと悲しいけど、出てくる人たちはみんな幸せでした。
「いしかば」みたいに歳を取って、死んでいけたら良いなぁと思いましたね。

ハッピーエンドの掟 真梨

小学生の「アイコ」と「チエ」のお話。
読み終わってタイトルをもう一度見直したら、「あ、なるほど!」と思いました。
読んでもあんまり幸せな気分にはなれないです(笑)
若干ホラーかも。
でもこの短篇集の中で、一番他の作品を読みたいなぁ~と思った作家さんですね。
この中で、唯一異彩を放っています。

幸せな死神 小路

最後に幸せな気分になれて良かったです(笑)
死神と言えば、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」が思い浮かんで、「あれ?カブッてる」とも思ったんですが、死神の定義も違っていて面白いです。
死神と、ひょんな事から死神と「契約」してしまった、広告会社に勤める「榎本帆奈(えのもとはんな)」とのお話です。
死神がとても優しくて切ないです。
死神が言う台詞なんですが、

不幸は人の心に突き刺さりますが、本当の幸せはただそっと寄り添うように訪れる。
だから気づかないけど、人間は毎日毎日幸せに触れている。

死神なのに(笑)すごく良い言葉だな~と思って、それだけで良い気持ちになれました。
北海道在住の作家さんなんですね。
この方も他の作品読んでみたいと思いました。

まとめ

僕は普段、ほぼ決まった作家さんの小説しか読まないので、短篇集は知らなかった作家さんを読んでみるきっかけになります。
お試し版みたいな感じですかね(^^)
今回のも、知らなかったけど読んでみたい方に出会えて良かったです。


おわり。




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